ヤンコロガシ

やんころがし

 

twitter @rolling_yan

 

空に、ある時期からぽつぽつと気球が飛び始める。稲葉がそよぐ田園を割って伸びる川。呼吸よりもすこしゆっくりと点滅する蛍の光。ある時期から疎ましくさえ感じた故郷の風景が、大学でこちらに越してきてからやけに恋しく思えてくるのです。久しくやっていなかった短歌を、また作り始めたのはそんな郷愁に似た思いが特に強かった時期のことでした。どれだけ突っぱねても、逃げ出したくても、創作の前では自分に、素晴らしいものに素直でいる他ないのだ、と。創作については、どんな時でもうまくいくわけではないけれど、なにかに触れることで揺れ動く心を大切にしながら、その時しか書けないものを、書き続けていきたいと思っています。